山Pに触った時の話をしよう

 リアリティに欠ける美しさを持つ人、っていますよね。そういう人をテレビや雑誌で見た時、私は「何この人…実在するの?」と思ってしまいます。最たる例が山下智久、そう、山Pです。いわゆる人類のキセキです。

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 このうちわ最高すぎる。

 

 彼の非実在感はなんだろう。まず、顔が美しい。そして、生活感がない。お風呂掃除してお湯を溜めて~とかいまいち想像ができない。私は横山裕のことも最の高に美しいと思っていますし、コンサートで見るたびに美しさにドン引きします。が、顔が美しいだけでは実在感の無さにはつながらないんだな…。横山さんはお風呂にお湯ためてそうだもん。やっぱり生活感のなさというのは大事な気がする。

 嵐が手越の実在を疑う今日この頃ですが、数年前の私は「山下智久とは3Dアイドルなのではないか?」と半ば本気で思っておりました。ステージにブゥン…って音と共に投影されるんでしょ? そうでしょ? だって山Pだもん!

 だがその考えは初めて行ったNEWSのコンサートで打ち砕かれることとなる。当時2歳そこそこの私は、10代後半のかわいらしい可憐な女子と一緒にコンサートに入ることになった。会場はグランディア21(当時)だ。とにかく交通の便は悪いし「最高だぜ仙台~!」って言われると「利府です」とレスポンスしたくなるという会場である。でも愛着はある。

  会場に入った私と可憐な女子(以下、Aちゃんとする)は、立ち尽くした。「Aちゃん!やばい!通路が目の前にあるよ!」「こ、これってトロッコが通るレールですよね!?」「ほげえ~!!」「やばーい!どうしよう!」衝撃の受け方に女子力の差が表れていた。私たちの席はブロックの一番端、一番前。隣のブロックを通り過ぎたトロッコは、すぐに私とAちゃんの前にやってくるということになる。心臓がバクバクしたままコンサートは開演の時刻を迎えた。期待と緊張のあまり私の鼻は既にテカっていた。

 エイトともカツンとも違うNEWSのコンサート。新鮮だった。戦隊コントの時間もなければ、声を出さないからって命を落とすこともない。ピースフル。エイトとはまた違う、お兄ちゃんっぽい亮ちゃんの振る舞いも新鮮だった。

 そして、ついにメンバーがトロッコに乗り込んだ。Aちゃんは小声で叫んだ。「山Pが来ますよ…!」本当だった。山Pがトロッコに乗ってこちらへ向かってくる。はあ?遠くからでもめちゃくちゃ美しいんですけど??? と、その美しさになぜかブチ切れてしまう。山Pはゆったりとしたスピードでそこそこのファンサを振りまいていた。ロイヤル感。そして、ついに隣のブロックの前を離れた。ヤベェーーーーーーーーーー!! 山Pがこっちに来るーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! 美しさが迫ってきた。うわ、実在してる! と、私はここで山Pの実在を認めた。実在する山Pが私の斜め前から、目の前へ。そして、山Pは微笑んでこちらに腕をのばしてきた。えっ。さ、さわ、触っていいんすか? 私のような者が…と思いつつも手をのばしてみる。山Pの手が、ハイタッチを試みる動きになった。さらに手をのばす。パァン! と、小気味よい音がした。手のひらには少しの痛み。山Pに触ってしまった。思ってたよりも男らしいハイタッチだ…! ワーと喜ぶ私を見て山Pは笑う。私は感動した。そしてAちゃんが山Pに手をのばした。山Pは、Aちゃんの手に「そっ」と優しいジェントルなハイタッチをした。そのタッチっぷりといったら、まるで綿毛のようであった。

 えっ。何その差。なんだ? なんなんだ? Aちゃんと一緒にヒャーヒャーと蚊の鳴くような声で騒ぎながらも、私の頭の中は少し混乱していた。男らしく力強いハイタッチ。優しい綿毛のようなハイタッチ。その違いとは一体。まあでも、あれだな、Aちゃんめちゃくちゃかわいいからな……私がジャニーズでもそっと触れたくなるわ。やさしくふれていいですか? だよね。うん。私は納得した。ヨッシャコラァって感じの力強い山Pも貴重だよ。ええもん見た。っていうか実在しているのを確かめただけではなく、うっかりその手に触れてしまった。やべえな。マジやべえわ。少ない語彙でそう思いながら、私は小山のうちわの柄を握りしめたのだった。

 もうあの頃と同じ、NEWSにいる山P(亮ちゃんも)というものを見ることはできないんだけど、それだけにこの思い出とはとても色濃く私の中に残っています。急にまとめた。

 

 ちなみにこのコンサートでMCで一番心に残ったのは

小山「雪めっちゃ綺麗じゃない? パウダースノー☆」

手越「慶ちゃん最初『何これぇ? ほこりすげえ~』って言ってたじゃん」

小山「ちょwwwwっとwwwwやめwwwwwwwww」

 という流れでした。