好きな遠征手段の話
昨日書いた記事への反応で北海道フェリー遠征いいな! っていうものがあったので、私の大好きな遠征の話をしたいで~す。
私が担いでるグループは毎回と言っていいほど札幌ドーム公演からツアーを始めます。ネタバレを踏むか踏まないかをいちいち悩まないで済むから、ド頭の公演に入るのは効率がよい……という意味でも北海道遠征はよいものなのです。
仕事を終えたら、日付が変わる少し前のフェリーに乗り込みます。フェリーの中には一人一人の寝る場所が区切られているスペースと数種類の個室がありますが、私はだいたい個室を選びます。個室の中でも、特に二段ベッドの部屋が好き! 広すぎる個室はヒンッ……となってしまうので、ほどよく狭い二段ベッド部屋が私のオアシスです。部屋の中にあるものは小さい机と二段ベッド、揺れ対策のためチェーンがついた椅子だけです。ほどよい…!!
個室に荷物を置いたらすぐにお風呂に向かいます。うかうかしていると女風呂は大混雑になってしまうので……男風呂も同じように混むんだろうか?(素朴な疑問)
髪や体を洗ったあたりでフェリーが動き始めます。波打つお湯に浸かるのも楽しい。ドライヤーの順番待ちをしている間に知らない子供と仲良くなったりする。
お風呂から出てもまだフェリーターミナルの明かりが見えるので、ブレブレの写真を撮り、うまく撮れないことにいじけてロビーのマッサージチェアに沈みます。仕事から直に来てるので、いつもお風呂とマッサージチェアに生き返らせてもらってますね……。生き返ったところで日の出の時間を調べて、アラームを音なし・バイブレーションでセットします。部屋に戻って、だんだんなくなってくる携帯の電波を惜しみながら眠りにつきます。
アラームの時間通りに運よく起きられたら甲板に出て、朝日チェックをします。曇ってることも多いですが、うまくいけば綺麗な日の出が見れます。
朝日チェックのとき思うのが、意外とみんな見に来ないんだな~~ということ……。まあ天気にもよるからなあ。
チェックを終えたらふたたび眠り、フェリーターミナルについたら下船手続きをし、いよいよ北海道に足を踏み入れます。フェリーターミナルのコインロッカーに船内でしか使わないものを預けておきます。札幌へは電車とバスが使えますが、私はトイレが不安な頻尿系人間なので電車のお世話になります。駅まではタクシーなので割高になっちゃうんですけどね。前にタクシー乗ろうとしたら「姉ちゃん姉ちゃん! そのタクシー行ってもうたら一台もおらんようになるから、俺も乗せてくれんか! 半分払ったるから相乗りしよや!」と言うおっちゃんがやってきて、結局ぜんぶ払ってもらったこともある。私も出すっつったのにな~。
札幌についたら友達と合流してグッズ列に並び、近くにある回転寿司屋さんで食べまくり、六花亭のカフェで甘いものを食べ、コンサートを楽しみます。
コンサートの後はまた一人になり同じ交通手段でフェリーターミナルに戻って、荷物を回収し、乗船手続きを済ませます。周りには同じツアーバッグを持っている人がチラホラ。君たちもダブルアンコで抜けてきたんだね……最後まで見たかったね……新曲聞きたかったね…………。公演終了後に始まる退場では時間がかかりすぎて帰れないので公演中に帰らざるをえねぇ~~つれ~。(そのわりに札幌駅で時間が余ってミスドをキメたりもする)
また荷物を部屋にぶん投げてお風呂に行き、顔に貼ったボディシール(私も買ったツアーグッズ)が取れないと泣いている子供にクレンジングオイルを少しあげたりして。
そういやご飯食べてないな~、ってカップラーメンやおにぎり、ペラッペラなハンバーガーの自販機で何か買って食べます。フェリーの上で食べるああいう食べ物って妙においしく感じるんですよね……。
あちこち歩いたりコンサートで盛り上がったりした疲れが出てくるので、さっさと部屋で寝ます。それでも日の出アラームはかけておく。
いつぞやの帰りに撮れたのがこれ。オレンジの空と海を見ると、昔の金曜ロードショーを思い出します。
フェリー会社の変な歌で叩き起こされたら、身支度を整えて下船場所に向かいます。そこそこ素早く動いたつもりでも、ロビーにはいつも既にけっこうな人数が並んでいます。変な歌前に準備を終えた人たちは強い……!
下船したら家に荷物をぶん投げて仕事へGOします。揺れる船やそこそこうるさい場所でもぐっすり眠れるスキルよ、ありがとう。
ダラダラ書いたけど、これが私の一番好きな遠征手段です。手間とか時間とかコスパとか抜きにして、ただ好き! という気持ちだけで選ぶとこうなる。皆さんはどうなんでしょうか。
追記
見えづらいけど、フェリーターミナルで撮った流れ星(右上)