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私はSMAP担じゃない

J

 私はSMAP担じゃない。解散と言われてしまった気持ちを想像することはできるけど、身をもって知ることはできない。理不尽だと感じる決定に抵抗しようとする気持ちも、大事な物が壊れる怖さも、想像することしかできない。

 私はSMAP担じゃない。でも、ジャニオタになったきっかけはSMAPだった。12年前の大河ドラマは賛否両論だったけど、私と友人は楽しんで見ていた。うっかりDVDボックスも買ってしまった。出演者のことも気になったので、なんとなくSMAPのアルバムを買ってみて、DVDを買ってみて、他のジャニーズのコンサートのことも気になって、別の友人(ジャニオタ)に色んなDVDを見せてもらって……と、SMAPに触れたのをきっかけにして、私はいつの間にかジャニオタになっていた。

 私はSMAP担じゃない。けど、いつだって上にはSMAPがいて「自分の好きなグループや、もっと若い子達は、いつか彼らの背中に追いつけるだろうか」と思い続けてきた。追いつけなくてもいいけど、少しでも近づければいいなと思ってきた。でもさー、追いつくって、こういう展開のことじゃないんだよ……。派閥はいつでも憎々しかった。私はDD気質の事務所担だから、グループとグループが絡むのが大好きだ。昨年末の紅白、横山をうちわでペチペチ叩く中居の姿が嬉しかったし「来年もこんなのが見れたらいいな」と思っていた。いたんだけどさ……。

 私はSMAP担じゃない。それでも今のこの状況がつらい。それと同時に、どんなにつらくとも生きている限りは次の朝が来てしまうということも知っている。元担である田口の退所で号泣し、酒を飲み、夜中までぼんやりしていたけど、次の日は腫れた目を冷やしてから仕事に行った。憧れ続けたグループの行く末がどうなろうと、お腹はすくしトイレには行きたくなるし、問答無用で生活は続いていってしまう。元担が退所した時もそうだったし、大河ドラマを一緒に楽しんでいた友人が死んだ時もそうだった。いま応援しているグループに何かあったとしても、たぶん同じ実感を得るんだろう。

 私はSMAP担じゃない。SMAPや自分の応援しているグループにこれから何があったとしても、生きていくことはできるだろう。それでも強く思う。年末なんて来なければいいのに。