関ジャニオタクが一晩でワートリを読んだら

 超おもれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~いや前々から評判は聞いていたんですが祝☆連載再開ということで、無料公開分を毎日二話ずつちまちまと読み進めておりまして。しかし一日二話っておもしろいおもしろいと読み進めるには遅々たる歩み。給料入ったらバーンとコミックス買っちゃおうかなというつぶやきをしたところ、いわゆるワートリヤクザであられるフォロイーさんから無料公開分の後~9巻までを電子書籍で送っていただけることになりました。いや神~~~~~~!!!! 本当にありがとうございました…。

 結局給料日前に続き全部買っちゃって、化粧も落とさずに一晩で貪り読み、吹き出物ができてからの今朝の行動がこれ。

 いや買うでしょ続き読めるんだもん!! あの引きでずっと待ってたファンの皆様すごいよ!!!! 待っていた時間をほぼ一晩ですっ飛ばしてきた私が読んでも「長いこと期間があいたはずなのに絵に違和感とかない、えっすごい何、ブランクって何、えっ」というある種の怯えに近いものを感じた。揺れた。揺れるな。

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 これから続き読めるイズ何。すげえ。連載再開という事実、その実感はきっと後からじわじわ効いてくるはずだ。気合いを入れて臨まなければなあ、ってところで既にがっちりファンになっとるなと自覚した。 おっせえ。

 

 そして以前から聞いていた噂。

 いや生駒隊、マジでめちゃくちゃ概念としての関ジャニ∞だった。カメラ目線スポーツじゃんって言われてたのも納得した。ほくろのイケメンいるし。イコさんも普通にかっこよくね? ワートリ世界の生駒隊長ファンはたぶん「あのひと黙ってたらけっこうかっこよくない?」って言われて「ああ? 黙らんでもかっこええやろがい」ってなるタイプ。ナスカレー。世の中には生駒隊出の関ジャニおたく等もいるらしい。人生何があるかわからんね。もっと深堀りしてぇ~~とBBF買ったら生駒隊はまだカミングスーーーン的なあれだった。ええけどね!!!!!

 影浦隊もかわいい~~~、カゲ初登場時で「あらあらあらこれはこの子は荒れてまあまあまあ大変!」だったのが「えっ何かわいいじゃんおいおいおいこれはハイ!!」になった。今までの推し遍歴見てもだいぶギャップに弱いんですよ……。狙い撃たないでもらえるか~(睡眠不足による自意識過剰)。

 嵐山隊もいいよね。つーかみんないいんだわ。基本的に箱推し・事務所担になりがちな性質がここでもギンギンギラギラにいきている。好きの射程範囲がどこまでもどこまでも…。生駒隊でごまかされた感あるけど王子隊もなかなかのトンチキだよねとか。Sexy Zone枠かもしれない。ああ~いやマジでみんな好きだな~(号泣)。

 おたくにありがちなんだけど自分が好きなものがワートリ世界に行ったら的なことも考えるよね! 自担はスコーピオンとグラスホッパーでトリッキーな動きするの似合いそう。意表をついてほしい。味方すらびっくりさせて「お前マジでしばくぞ」って言われてもヘラヘラしててほしい。まるちゃんはメテオラを味方に当てそうになってめちゃくちゃ怒られる人。フィギュアスケートも好きなので羽生は万能手、昌磨は射手でゲーム性を楽しみ、さっとんは狙撃手でも攻撃手でも似合うなとか色々考える。ウワ~ン楽しい。読み進める間の「どうなる!?」と「私は誰推しになる!?」のワクワクはジャニオタになる前夜みたいなテンションだったし、ボーダーの若さにフィギュアスケートの競技年齢を連想してみたりとか、オタクすーぐ紐付けしちゃう。考察とか全然できねえ人の楽しみ方だこれ。

 でもまあ戦略ゲーム好きマンもキャラクター好きマンも楽しめるってことなんすよね。いわゆる「持たざる者」の物語が好きな人にもザックザクに刺さるし。人がたくさん登場するってことは、それぞれの背景に悲哀もチャラさも熱さも何もかも全部あるから。とにかくカバーする範囲がめちゃくちゃ広い。例えばかつん担は三輪という存在にグッとくるんじゃね? とか、そういう方向性を考えるのもおもしろい~! 低身長ジャニタレ担で緑川風間あたりにグッとこなかった者だけが私に石を投げなさい。私はまんまとグッときた。

 あと「たまこまだいに」ってめちゃくちゃ語呂いい。声に出して読みたい隊名。生駒隊に歌ってほしい関ジャニおじさんソング暫定ナンバーワンは桜援歌 ( http://j-lyric.net/artist/a04ab16/l008005.html ) だよ! 花咲かしたるからな!!

 話題がとっちらかってきたところで私のクソデカ声での叫びをひとつ置いてお開きにしたいと思います。

 みんな考えねえの!!!!!!?????????????

大好きなグループのメンバー脱退発表が私を外に連れ出した

 渋谷すばる関ジャニ∞を脱退。本人とメンバーの口からその事実が語られたのは4月15日のことです。その翌日、私は珍しく「観光」というものに出かけました。

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 あまり観光という習慣のない私が、たまたま両親と出かけることにしていた日。それが4月16日でした。関ジャニ∞のファンであることを隠していない私に母は「また今度にする?」と声をかけましたが「いや、行くよ」と答えました。まだ青森県には到達していなかった桜前線を遡るようにして、平泉へ向かいました。

 車中で聞いた関ジャニ∞の曲。そこには当たり前に渋谷の声がある。シンプルに悲しいなと思いました。しかし発表を聞いた時から私の涙腺は機能を失いかけていて、ここから三ヶ月の間、一度も涙を流すことができませんでした。

 中尊寺に向かう途中で、おみくじを引きました。

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 だってお!!!!!!!!!!!!! 正直何が大吉やねんというメンタルでした。八つ当たりでごめんな、おみくじ。

 

 そして4月の末、私は弘前におりました。

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 私は元々かなりの出不精で、観光に行こうという話にイエスの返事をする人間ではありませんでした。しかし4月15日以降、首を縦に振ってしまうようになったのです。なぜなのかは自分でもよくわかりませんでした。ただ、知らない場所に出かけて綺麗なものを見ると、何かを取り戻せるような気がしました。

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 7月14日から7月16日の朝にかけては、関ジャニ∞のコンサートのため北海道へと足をのばしました。これは元々行く予定だったものなので「何かを取り戻す」というようなぼんやりしたものではなく「新しい彼らを見届ける」という明確な意識を持って臨みました。

 北海道への遠征はフェリーを使っています。安価で寝ている間に移動できるという点が気に入っている移動手段です。しかも運がよければ朝日も見れる。しかし15日の朝は生憎の天気で、日の出時間に起きてはみたものの、灰色の空と海しか拝めませんでした。

 以前の記事にも書きましたが、コンサートを見終えた15日の夜、流れ星を見ました。

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 カメラの液晶の中をフッと流れたそれに、願い事を言う間などなく。それでも何か意味がある、きっと、そう思いたかった。

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 7月16日の朝日は少し腹立たしいくらいに綺麗でした。「金曜ロードショーの色だ」って思っちゃった。流れ星と朝日を見れたことに何か意味はあるのかな、あると思いたいな、生きていくためにはそういう思い込みも必要でしょ。そんなことを考えながら、フェリーを降りた足で仕事に向かった。

 

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 これは田舎館村の田んぼアート。このへんになってくると観光慣れし始めています。平泉の頃はまだ観光ビギナーだったのに。とりあえずトイレは行きたくなる前に行けの精神。

 これは9月の末に撮った写真なので、稲が青々としている時よりも絵柄が少し見づらくなっています。やはり見頃は7月中旬~8月中旬のよう。展望台から降りる階段には、田んぼアートの歴史などが展示されています。真田丸の年も見てみたかったなあ。

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 地上から見るとこんな感じ。絵柄を決めてパソコンで計算し、それを元に杭を打ち、紐を張り巡らせて田植えをするのだとか。

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 さっきのとは別の場所にも会場がありました。展望台から降りる階段に「大間の休日」なんてパロディポスターが貼ってあったり。ちなみに二つの会場はだいぶ離れているので、自家用車もしくはシャトルバスの利用をおすすめします。

 

 そして五所川原市立佞武多の館。

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 有料の展示室に入って驚く。思った以上に大きい。どのくらいかっていうと、

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 足下に人がいますよね。これと比べると、ええもう、えらいこっちゃです。見上げてると首が痛くなります。ぶっちゃけナメてました。申し訳ございませんでした。

 骨組みを作って紙を貼り、色つけをして…って手順はわかるけど規模がとんでもない。展示室には山車を囲むようにして通路があり、これまでの歴史、制作手順なんかも紹介されています。祭りの当日にはその通路が跳ね橋のように動き、更にはとんでもない高さの壁が開き、そして出陣していくのだそうです。思わず「秘密基地じゃん…」と口走ってしまいました。

 

 十和田湖

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 遊覧船に乗ってると、思わず遊歩道の人たちに手を振っちゃいますね。大きく振り返してくれて嬉しかった。

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 八甲田の地獄沼。まんじゅうふかしは油断してると足がめちゃくちゃ熱いところに当たる。

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 城ヶ倉大橋からの景色。

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 橋の上からズ~~~~~~ムしてここまで撮れるの中古12KのコンデジのわりにすごいねCanon SX610HS。この記事でも併用してるZenFone5は綺麗に撮れるけど時々色みがわざとらしくなるし、ズーム機能も限度がある。両方とも大事に使おう…(と書いたそばから片方落として片方ぶつけた)。

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 十和田の蔦沼はまだ紅葉が始まりかけだったので、手前の木々とせせらぎの方に惹かれました。いやでもこれ染まりきったらそうとう綺麗ですよね。リベンジしたい。

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 4月から今日まで、綺麗な景色をたくさん見て、仕事して、綺麗な景色をたくさん見て、仕事して…そうして暮らしてきました。寂しさ悲しさは消えていく。なんでもない素人の写真をパチパチと撮影して、デジカメの容量をパンパンにして。

 雑誌、テレビ、コンサート。どの場でも人数を数えてしまいました。6人、ああ、6人だ…って勝手に悲しくなって。消えていたはずのものが戻ってくる。知ってるんですよ、脱退したの。わかってるんですよ、戻ってこないの。なんですけど、探してしまっていた。それなのに、私は先日6人の関ジャニ∞に「しっくりくる」という感覚を覚えてしまいました。そのことに気づいて「まだ忘れたくない、消したくない」と嘆く。寂しさ悲しさを消したくて、あちこちに足を運んでいたはずなのになあ。なんて勝手なやつだろう。どの景色にも渋谷すばるがいないことに、慣れたくはないのだ。

 休日は家にいるのが当たり前だった私は、そこそこ出歩くようになりました。少しでも見たいと思ったものは、見ておかなければ後悔する、と思い知ったのかもしれません。遠出して綺麗なものを見るのも悪くない。好きなグループのメンバー脱退で、そう思うとは予想してませんでしたけど、そして現場増やす方向じゃねえんかよって感じだけど。

 自担こと安田章大さんが公開した写真に写る、頭の手術跡。「命に別状はない」がいつまでも続くわけじゃない。誰にだって「いつか」はきっとやってくる。死ぬ時に後悔しないなんて無理なので、せめて「たくさんいいもの見たな」って思いたい。その見たいものたちの中には、渋谷すばるさんのことも含まれています。姿を見られたらいいな。歌声を聞けたらいいな。作る音楽に圧倒されたいな。今はそう思うのです。いつかが叶うかどうかはわからないけど、これが「いつか」であるうちの願いは自由だと思うから。いいよね! だめなら言ってよね!!

 

 以上、まとまりのない春夏秋の観光と思考の記録でした。

Webよ聞いてくれ(二人の男の命の話)

 世界で一番好きな男が髄膜腫の手術をしていた、と知ったのは7月の頭のことだった。手術からは既に1年が経過しており、その間ファンに気付かせることなく仕事をしていたが、4月には転倒で背中と腰の骨が折れてしまったことも同時に知った。

 このとき私は「生きていてくれてありがとう」と思った。この発表の直前、私はうちわ業者に「生きてるだけでファンサ」といううちわを依頼していたんだけれども、それがこんなに重みを持つようになるとは思っていなかった。心の底から「生きてるだけでありがたい」って思っていたはずなのに、そこに実感が増すとまた意味が変わってくるんだな、と。

 世界で一番好きな男こと安田章大は、関ジャニ∞に所属している。4月15日に渋谷すばるの脱退が発表され、7月15日からは渋谷を除く6人でのツアーがスタートしている。安田の骨折が治りきないため中止や延期も検討されたが、極力動かなくて済むよう工夫したうえで予定通りに行われることになった。彼はツアー初日、札幌公演の最後の挨拶で「病気になってよかったって思ってます。これを経験したから人の痛みがわかる」と言っていた。ファンである私はなかなかそこまで思えないけど、たぶんそれでもいいんだろう。同じ事を思う必要はない、彼は彼で私は私なんだから。

 人数の減った彼ら。強烈なボーカルのいなくなった関ジャニ∞は、それでもやはり未だに私にとって大切なものなのだと思った。全員が並ぶたびに人数を数えて寂しがるのも、このパートは渋谷が歌っていたなと思うことも、しばらくやめられそうもないけれど。

 東京のジャニーズJr.への反抗心みたいなものが、関西ジャニーズJr.だった頃の関ジャニ∞メンバーをより強固に結びつけていたように思う。メンバー全員、首の後ろにほくろがある。その事実に「やっぱ兄弟やねんて!」と誰よりも目を輝かせたのは渋谷だった。彼はソロライブでもグループでのロックフェスでも「関ジャニ∞ってアイドルグループやってます」と言い続けた。関ジャニ∞が全員楽器を持ってバンドをやるという、この体制を作り上げたのは渋谷の影響がとても大きい。

 それでも、出ていくのね。と、古いドラマのような言葉を呟いてしまうな。音楽番組でのセッションで己の伸びしろを知ったと彼は言っていた。それを知れる、まだやれると思う渋谷だから、好きなんだよなと思う。音楽め、連れて行くからには彼を幸せにしてくれ。

 生きていればいつかまた、音楽で関わることもあるかもしれない。生きて、やりたいことをやってくれるから、寂しいけど応援するよ。この「生きててくれるだけで」というフレーズを、今年何度使ったかわからない。

 

 7月15日の夜、フェリーの上で流れ星を見た。そのときはただその事実に興奮して、彼らの再出発のことを思った。

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右上の方に流れ星が写っている

 今あのときに帰れるならば、数日後に起きる悲しみをどうかなくしてくれと、必死に願うだろう。

 

 7月19日の夜、カザフスタンフィギュアスケーターデニス・テン選手が刺されたというニュースが飛び込んできた。彼の車のミラーを盗もうとした男に脚を刺され、大量出血している、危険な状態である。神様助けて、そう願っていたのに、TLに流れるニュースは彼が亡くなったというものに変わった。神様なんていないんだと思った。

 私がフィギュアスケートを好きになったのはバンクーバーオリンピックの頃。しょっちゅう唇が荒れて切れていた若い選手は、時が経ち大人になってもやっぱり時々唇が荒れていた。それがデニス・テン選手だった。シーズンの序盤では調子が出ず、世界選手権ではパーフェクト。そんなスロースターターっぷりに毎シーズン、嘆いたり手が痛くなるくらい拍手したりしていた。姿勢のよさと、わずかな動きからも感じられる気品。いつか生で見てみたいフィギュアスケート選手のうちの一人だった。

 今の私は選手全員を応援するスタンスなので、誰がノーミスパーフェクトでもめちゃくちゃ嬉しい、誰が大遭難な演技になってしまってもめちゃくちゃつらい、という感情のジェットコースターに日々揺られている状態。でもみんな代わりなんていない個性豊かな、それぞれの良さがある選手だから。やっぱこうなっちゃうなー、なんて笑ってた。ひとつき前にも「テンくんが五輪でフリーに進めなかったの未だにショックだわ」なんて話をしていた。グランプリシリーズに出場する予定の彼を、いつも以上に応援しよう、パソコンの前で! と、そう意気込んでいた矢先の出来事だった。

 亡くなったという事実がなかなか受け止められなくて、グランプリシリーズの出場者一覧の、彼の名前の上に二重線が引かれる意味がわからなかった。これは何かの間違いで、彼は戻ってくるから、そんな線なんて取っ払ってよ。そんなふうに思っていた。葬儀や埋葬のニュースも非現実的なものに思えた。二度と彼の新しい演技が見られない? なぜ? ソチオリンピックで銅メダルに輝き、カザフスタンアイスショーを開催した。これからもそれを続けていくんだよ。亡くなるわけがない。そう思い込んでも、事実は変わらなかった。

 どうして私はあのとき見た流れ星に、好きな人たちが理不尽に命を奪われませんようにと願わなかったのか。そこに因果関係なんてないのはわかっていても、どうしても思ってしまう。

 命はいつかなくなるもの。それは知っている。けれどもなぜ彼が、いまこのタイミングで、という考えが頭の中を回り続けている。他の誰かだったらよかった、いまじゃなければ殺されてもOKって意味じゃない。あとせめて5分、楽しそうに友人とご飯を食べていた店から、彼が出てくる時間がずれていれば。彼がもう少し勇敢でなければ。どうしてもそんなことばかり考えてしまう。

 彼を刺した容疑者は数日前に別件での拘束から釈放されており、そこには警察との癒着があったといわれている。これを期に警察組織の腐敗が取り除かれていけばいいと思うけど、その代償として彼の命を捧げることになってしまうなんて。

 でも彼は、変えていってくれって言ってるんだろうな。復讐ものの話における「復讐なんか望んじゃいない」という台詞はよく批判されるけど、彼を知る人はみんなきっと「そうだ、彼は復讐なんて望まない」って言うんじゃないかな。「もっとこの国の先を考えた話をしよう」みたいなこと、言うよね。想像じゃなくてほとんど事実だから、これは。天災なんかとは違って明確に犯人がいることだから、恨まない憎まない、そういうことを一切考えないということは実際問題なかなか、上手くはできないけど。

 世界がどう変わっても彼の命が奪われたことに違いはない。ならば、せめてよくしていかなければいけないな。もう同じように命をなくす人がないように。カザフスタンだけじゃなくて、自分の手の届く範囲もだ。ファンに「自分への高価なプレゼントよりも、あなたたちの生活を大事にしてほしい」と言っていた彼に恥じぬよう生きたい。そういうふうに、思う。

 

 悲しいのに楽しいことがあったり、悲しいのにご飯が美味しかったり、矛盾した感情が生まれる瞬間、罪悪感があった。そんななか、24時間テレビで放送されていた石ノ森章太郎物語の台詞に少し救われた気がする。「人は悲しい気持ちのまま、怒ったり怖がったりできるんだよ。悲しいまま楽しくもなれる。忘れろとも乗り越えろとも言わない。ずっと悲しいままでいいんだ、それと同時に他の感情がないか探してみろ」こんな台詞だったと思う。これを聞いて、ああいいんだな、悲しいまま楽しくても、美味しくてもいいんだ。そう思えて、気持ちが少し軽くなった。たぶん、生きていくってこういうことなんだな。

 

 大好きな人、応援している人、彼らが生きていることは当たり前じゃない。病を患うことも、突然命をうしなうことも、ありえないなんて言い切れない。わかっていたはずなのに、好きな人を好きでいるのが怖くなる。髄膜腫の5年後生存率が93%と知ったとき、その確率の高さよりも「7%」の重みで潰れそうになった。

 札幌、名古屋、大阪での公演を経て、安田はだいぶ動けるようになってきたみたいだ。先日のテレビ出演では「おれは動けるぞ」と言わんばかりに飛び跳ねていたが、やりすぎて最後には村上に押さえ込まれていた。照明から目を守るためにかけ続けている眼鏡は、いつか外れるかもしれない。外れないかもしれない。他のメンバーや、渋谷や、フィギュアスケート選手や、私の好きな人たちにまた何かがあるかもしれない。祈りや願いは無力で神様はいないと、何かを好きでいることはいつか恐怖に変わるかもしれないと、知ってしまった。知って、なお、好きであることはやめられない。熱狂の裏側にある恐怖を、きっとずっと感じながら過ごすんだろう。

 もちろん、何かを好きでいる側の体だっていつまでも健康なわけじゃない。事故や病気は「自分は大丈夫」って思っているのに起きる。きっと私はいつ死んだって「もっと生きたかった」って思うだろう。だったら、せめてそのときに浮かぶ後悔を少なくしたい。安田のように違和感に気付き、すぐに病院に行けるような環境にもしていかなくては。やりたいことはそこそこできたな、と言いながらこの世を去れるように。

 

 衝撃や悲しさと共に飛び込んできた猛暑は、青森にも37度の気温を運び、そして一足先に通り抜けて行った。無責任だな、あんなに私を苦しめたくせに。エアコンのない部屋で大汗をかきながら何度も泣いた。前を向いたり、後ろを向いたり、空の向こうに思いを馳せたり。そんなことを繰り返し続けた2018年7月を、私はきっと一生忘れないだろう。

 

追記

2:51の笑顔と、3:07のジャンプの出と、3:48からの躍動が大好きなので、貼っておきたくなった。

www.youtube.com

わずか三ヶ月の間に脱退と引退を見送ることになった話

 趣味をたくさん持っておくと、拠り所が多くなって精神的に楽になりますよ。まあ、よく見るフレーズだ。関ジャニおじさんとフィギュアスケートを中心に色んなものを楽しんでいる私は「わかるわかる~!」とニコニコしていた。過去形だ。

 まずは以前あった話をしておく。関ジャニおじさん、フィギュアスケート、そしてモーニング娘。というのが私の中での三大ジャンルだ。ある年の冬、これに属する人たちを身体的トラブルが襲った。それも、一気に。「安田章大が腰痛でダウン」「ほええ」「佐藤優樹がヘルニアでダウン」「んええええ」「羽生結弦がインフルでダウン」「ホギャーーー!!!???」まあ鬱々としてしまったよね。普通につらい。わ、私が悪いのか!? と思わずトチ狂った。自意識過剰だった。

 まあでも生きてればこういうこともあるよね! 私も彼らも生身の人間なんだからな…。しっかしこんなに重なることなんてもう二度とないだろうなw と草を生やし、回復した彼らを見てホッとしたのだった。

 

 今年の夏に渋谷すばる関ジャニ∞を脱退する。そのニュースを見てから、涙が出なくなってしまった。ずっと目がカラカラ。「未来を応援したいな」と「寂しい、行かないで」は一人の人間の中で矛盾せずに両立しちゃうんだな、ということを知った。受け入れようが受け入れまいが、じりじりとカウントダウンは進んでいく。ドライアイが半端ない。

 つらいな。そう思いながら、逃避と癒やしのためにフィギュアスケートの動画を再生する。

 町田樹エキシビション白夜行」はとても好きなプログラムだ。昔ドラマで見たあの物語の空気感が再現されていて、少し苦しくなるから癒やしに向いているかどうかはわからない。でも、どうしても見たくなる時があるプログラムなのだ。

 この演技から数年が経ち、現役を退いてもなお町田は哲学をもってプロスケーターとして活動している。その姿に、本当にこの人はすごい…と何度も驚かされてきた。

 町田樹の現役引退発表は本当に突然で、全日本選手権の後に行われた、世界選手権代表発表の場で「突然ではありますが」と引退宣言。代表として選ばれていた世界選手権も辞退という形をとった。あの時は思わず錯乱したっけな。未だに「突然ではありますが」がトラウマなんだよなぁ。そう思いながら、他の動画を再生し始める。ドライアイは進む。

 そして六月半ばに、町田樹のプロスケーター引退が報じられた。

  思わず錯乱した。ちなみに渋谷すばるの件の発表を見た時のリアクション第一号はこちら。

  人間、脱退や引退を突きつけられると人語を話せなくなる。

 

 フィギュアスケートだけ好きな方の一部は「はあ?ジャニーズなんかと一緒にすんな」って言うかもしれないんですけど、まあそれは別に正直どうでもよくて、渋谷すばるの歌も町田樹の表現も、私の中に大きなものとして存在しているんですよね。それは他人にどうこう言われたからといって変わるものではないんですよね。

 ま~~~~~~~~~~~ね生身の人間を応援していれば、その姿を見られなくなることもあるし、またどこかで見られるようになることがあるのもわかる。わかってる。元KAT-TUN担なので。でも、どうしてもつらいんだな。そう感じてる自分に嘘はつけない。

 偶然にも私の大好きな、何かを極めんとする人たちが、今立っている表現の場から離れる。私の心には穴が二つ開いていて、他の何かではそこを埋めることはできない。趣味をいくつか持っていても、こういう時の穴は埋まらない。空っぽになった部分を抱えて生きていかなければいけない。思えばジャニーズを好きになったのも、友達が亡くなったときそのつらさを覆い隠すようにして…という感じだった。でも、友達へのまた会いたいよという気持ちはずっと残っているし。

 生きてくってのはこういう、喪失感でできた穴ぼこをいっぱい作っていくことなのかもしれないな~~~~~~~~~。なんて考えながら、今はまだ、現実逃避をしていこうと思います。

 

 じっげんげっが~(Aの嵐)趣味を複数持つのはメンタルにいいけれど、同時に何かあった時のやばさがすごい!!!!!!!!!!

渋谷すばる

 変わったな~、って思ってました。誰よりもミュージシャン志向でありながら、頻繁に自分がアイドルであること、ジャニーズであることを口にする。ファンが喜ぶキメ顔を見つけたら頻繁にやって会場やテレビの前を沸かす。笑顔が増えて、事務所から怒られるような態度も減って。

 あれは彼のアイドルとしての「余生」だったのだ、きっと。ロスタイム・オブ・ジャニーズ。

 音楽やりたいって言ってた人のために、楽器なんてやったことなかったメンバーまで演奏を覚えて、ギターが変な音出したり打楽器ぜんぜん聞こえなかったり鍵盤の和音がグチャってなったり、そんなのも越えてみんなで音楽やろうぜって頑張ってフェスにも呼んでもらえて、この人たちを見てるのが本当に楽しいなワクワクするなって思ってたところで、発端になった人を音楽そのものにNTRれるとかあると思う?

 いや、正直ちょっと思ったことはあった。ずっと前に彼がバンドを組んだとき、バンドという存在にどんどんのめり込んで、いつかいなくなってしまうイメージが浮かんでいた。そのことで彼のファンと喧嘩になったりもした。あのとき私が疑ったりなんてしなければこんなことには、とありもしない因果を考えてしまう。

 じたばたしたって何も変わらない。わかっている。私は元KAT-TUN担なので。でもどうしてもじたばたしてしまうんだよな。だからこそ、余所様に何かあったときにせめて私たちだけでも無神経なことを言わずに行こうな、と思う。全く関係ない人や嫌いな人のファン相手だって、せめて塗り込むのは塩じゃなくて傷薬の方がいいじゃないか。例え私たちが人から優しくしてもらえなくたって。

 応援はする、理解もする、だけど諦めろって言われたら無理。そういう気持ちをズルズル引きずりながら、8人時代も7人時代も抱えていくしかないのだ。地球は回るし仕事は行かなきゃいけないし、旅行に行けば景色は綺麗だけど関ジャニ∞には彼がいないんですよ。そんな切ないことあるかい。それでも、生きねば、生きねば。

 歌が上手くて、Tバックと下ネタが好きで、口下手で誤解されまくって、カメラ回ってるとこで思いっきり屁をこいて、いかついビジュアルの時もクシャクシャな笑顔になれば愛嬌があって、仲間という歌詞にめちゃくちゃ力を込めて歌って、大好きだけど別れるとか言ってメンバーを悲しませて、それなのに背中を押させてしまう、自分勝手で、最高で、それが私の知る彼の全て。

 

 赤西仁はジャニーズ時代のことを「前世」と呼ぶ。NEWSは「一度死んでまた生き返る そんな魔法をかけられていた」と歌った。

 新しい道を進む彼の来世は、ジャニーズとしての自分を一度死なせて生き返る、星と同じ輝きを持つ、彼の名前は。

ジャニオタ、ハイローに出会う

事前知識

  • 知ってる人名は琥珀さん、九十九さん、コブラちゃん、スモーキー
  • コブラちゃんがなんともトゥーマッチな姿で生コンを飲まされる
  • 九十九さんは車が駄目

 

「見なよ~絶対ハマるって~」とオススメされてしまったので、翌々日にdtvでシーズン1を全部見、その翌々日にシーズン2とムビ1とレッレを見てしまいました。

 

ここまでで得た知識

  • めっちゃ回想多い
  • 意外と人が死なない
  • 琥珀さんは殴ると直せる
  • SWORD地区のポピュラーな挨拶は「アァンゴラ」「ッンノガテメ」
  • 走り出す時には「ウルェァーーーー」と叫ぶのが作法
  • オルルァオルルァしてても銃が出てくるとさすがにビビる
  • 山王にはドジっ子が多い
  • テッツの顔がいい
  • コブラちゃんは意外と変な人だった
  • ホワイトラスカルズは笑い上戸
  • 「ロッキーの思い出焼きそば」の意味
  • 関の笑顔 守りたい
  • 雨宮兄弟ってこういうキャラなんだ~!?
  • 明かりをつけたり消したりする儀式
  • 達磨の曲聞いてると関ジャニおじさんのキングオブ男を思い出す
  • 家村会が主にバイキンマンみたいな役回り
  • キリンジのキョロ充オーラ
  • ノボル朝ドラで悲惨な死に方してたから生きててよかった…

だいぶ賢くなった(脳を焼かれながら)。ちなみに一気見のあと熱が出たので本当に脳を焼かれた可能性があるぞ。

あと「っていうか428の加納出とるやんけェ!!!!!」という驚きもありました。LDH所属なんだね…!? Wikipediaの役名表記に笑う。

 

映画まだやってるからぜひ見てきて!と教えてもらい、ザム2はひとまずすっ飛ばしてザム3に臨みました。赤いニット着て行ったから達磨の女だと思われたかもしれない///

 

感想です

  • やっぱり最初に立木さんがだいたいのことを教えてくれる
  • 琥珀さんイメチェンしとる…
  • 琥珀さんはスムージーを知っている
  • 琥珀さんによるコブラちゃん救出、あれ下手したらコブラちゃんの前歯逝かない?
  • キャスト何これ金かかっとるのう~~~~~~~~!!!!!
  • 爆破セレモニー
  • 爆 破 セ レ モ ニ ー
  • ワチャワチャしてて爆弾の解除に失敗する映画初めて見ました
  • 「間に合わなかったか…」じゃねえよ
  • 刀持ちのターミネーターこわい
  • この人推そうかな…って思った瞬間にああなるのやめてほしい
  • あんな感じであれしたら二階堂さん逆に一生引きずるのでは?
  • 村山って免許とれんの?

主に爆破セレモニー関連に心中全力でツッコミ入れつつもちょっと泣いちゃったよね…。周りからザム2が超オススメだから円盤化したら絶対見てねって言われてて、すごくわくわくしながらリリース待ってる。はやく見たい。

 

見たあとにLDHの皆さんを見ていて感じたこと諸々

  • 三代目さんの色んなチーム複合感がやばい
  • あの人もあの人も踊っている
  • 刀のターミネーターが笑顔でシャキシャキ踊ってて怯える
  • ダンさんは中の人の踊りにもダンさん感がある
  • 片寄くんとジャニスト小瀧は同じ生産者が作ってますって感じの似方をしている
  • さのれおくんの「餓鬼・畜生ですよ」発言で味噌汁が気管にシュウウウウーッ!!
  • ダンスがちゃんと同じ方向性(関ジャニおじさんは各々で個性爆発しがち)
  • めちゃくちゃ好きなドラマでスモーキーと村山が共演してた…
  • ロッキーの中の人もめっちゃイメージ違うな
  • GENERATIONSさんの円陣がまじめ(関ジャニおじさんの円陣は……)
  • ジェシーの中の人のテンションが意外
  • 何回みても刀のターミネーターの人の笑顔に怯える
  • ELLYくんは三沢出身でフキのようなジャージを着てたらしいと知る
  • ジャニーズとの平均身長の差ア~!!!(みんな違ってみんないい)
  • ちっちゃく見えるNAOTOさんですら自担プラス5cm
  • 前髪至上主義過激派だからそこだけがちょっとつらい(オフショに期待)

あと好きなフィギュアスケーターのプログラムで使われてたのがEXILE TRIBEさんの曲だったと知りました。

youtu.be

びっくりしたよ!!! でも今なら「いや聞いたらわかるやろ」って感じだ!

 

色々見てみたいま、推しグループとかは決まってないけど、LDHの皆さんもおかわいらしいね…。かつんと同じような「だいたい(衣装等が)黒いよね」なイメージは消えないけどかわいい。こないだのおじぇねさんの番組は奇跡的に青森でも放送されました。録画したから今度休前日のご褒美として見てみよう。

ところで私、関ジャニおじさん出演番組はベタ録りのち外付けに保存しっぱなしなんだよねえ~~。大型歌番組とか、だいたいそのまんまで残ってるんだよねえ~~~~。出てるだろうねえ~~~~~~。どうしようかねえ~~~~~~~~…。やったね!!!!

あと関ジャニおじさんとハイローかけもちしてる人にとって8UPPERSと絡めて想像妄想繰り広げるってあるあるじゃないですか? 8UPPERSっていうのは関ジャニおじさんが演じる同じ孤児院出身の始末屋たちのところに赤ちゃんが舞い込んできちゃって大変だあっていうお話です。実質無理なんだから脳内でくらいコラボさせてもええじゃないか。せづねぇ。

 

二次元、ジャニーズ、フィギュアスケートモーニング娘。 そしてハイロー、LDH…。こうして色んな沼で溺れながら思うことは「世の中に、沼ではないジャンルではないのでは?」ということ。そして「私を知り尽くした友人知人のすすめてくるものは、間違いなく危険」ということ。

心して生きていきたいものです。がんばろうじゃん!

 

※新規も新規だから人名役名等間違いあったらすみませ~~~ん!!!