crazy must go on

 まず最初に。私の感情は私のものであり、同じ気持ちの人を褒め称えたいわけでも、違う気持ちの人を責めたいわけでもありません。公式の動画や文面を見ての解釈も私だけのものであり、間違っているという指摘は意味がありません。私の文章を見て何か考えを変えてほしいとかでもありません。何かこの記事に対する批判があったとしても、たぶん考えを変えることはできません。

 

 ここ数ヶ月の間、私が見ているTwitterのタイムラインはいつもうっすらとした不安に包まれていました。以前、すばるの脱退をどこよりも最初に報じたのが週刊誌であること。そしてまた他の週刊誌が亮ちゃんの脱退を報じたこと。精神衛生のため、いちいち記事の内容に触れたりしない人を選んでフォローするようにしていました。でも「何が」「どう」とは明確に触れない漠然とした不安は漂っていた。

 十五祭という、関ジャニ∞15周年アニバーサリーツアー。各地で6人のメンバーを模した巨大なぬいぐるみが飾られ、その様々な衣装や組み合わせのパターンに歓声が上がっていた。オーラスで披露されたのは、脱退したメンバーを含む8人分のぬいぐるみ。披露された瞬間に3列目で悲鳴と嗚咽をあげてから、まだそんなに時間は経っていない。

 十五祭において、生の言葉ではなく事前収録の映像で行われた挨拶。最終三公演で追加された「蒼写真」という別れや旅立ち、思い出、祭の終わりを歌った曲。関ジャニ∞は「祭の終わりの寂しさ」を知っている人たちだと思った。祭が終わってしまう寂しさを、祭の途中に感じるタイプの人たちなのであろう、と。

 不安がなかったといえば嘘になる。核心に触れない不安は、やっぱりタイムラインに漂い続けていた。明るく楽しく終えたツアーのラスト、画面にうつされたのは「15→16 to be continued」の文字。このまま続いていくんだと思った。たくさんの不安に影響されて曇っていた心が、パッと一気に晴れるように安心した。

 一昨年には病気、去年は腰と背中の骨折に見舞われた自担もたくさん踊っていた。全力で走っていた。去年はできていなかったダンスを見て「踊ってる」と号泣した。これからも彼と関ジャニ∞の活動を、歌を、ダンスを見られるんだと思った。自担と亮ちゃんのユニット曲は、CMキャラクターをつとめているチョコモナカジャンボ・バニラモナカジャンボを模したマイクを用いて歌われた。二人の顔以上はあろうかという大きなマイク。

 生きてる間は生で聞けないと思っていた曲や、歌割りの変わって新しい魅力の出た曲。たくさん披露されるそれら。かわいい、楽しい、かっこいい。プラスな気持ちが爆発していた。単純な脳味噌を持っているので、楽しさを感じるとすぐに「これが永遠であれ」と思ってしまう。

 亮ちゃんは「永遠なんてないと牽制してもいい」って歌っていたけど、すばるが脱退したとき「永遠なんてない」と書いた。知ってしまったんだ。すばるのせいって言いたいんじゃなくて、あんまりにも綺麗な伏線回収すぎるなっていう気持ち。

 楽しいツアーが終わった1日半後の15時10分頃、ファンクラブ会員にメールが送信されました。大切なお知らせ。16時にメッセージが公開されます、17時にはメンバーの動画が公開されます。ああ…って思った。この死亡宣告システムええかげんにせえとも思う。仕事中に見てしまった人の45分ちょいの仕事の手につかなさよ。内心震えながら仕事を終わらせ、16時にスマホを開く。脱退、退所。ああ……って思った。信じてたし、信じたかったし、信じさせられてたよ。楽しい楽しいお祭りはずっと続くと思ってた。勝手にね! 勝手に信じて勝手に傷ついてるだけ。でも、あの楽しさはなぁ。信じちゃうよ、ごめんね。

 職場でジャニオタであることを公表しているので「これからテレビで色々やると思うんですけど、余計なこと言われたら鈍器を用いますので」とだけ言い残して退勤した。

 亮ちゃんからすばるに送られた「これからは僕が引っ張っていきます」というメール。嘘じゃなかったねと今でも思ってる。引っ張ってたよね。重かっただろうな。だから身軽になってもいい。いいけど、寂しいなー。10数年応援し続ける中に、亮ちゃんはずっといたから。ぴょこぴょこ上下するあの独特の歩き方で、どこに向かうのか。

 17時に公開された動画を見て、正直想像以上の感情迷子になってしまった。亮ちゃんを除く5人での動画。カラッと明るく、水とりぞうさん6万個置いたんかというテンションで伝えられる様々。どうにも空回り感が否めない。7分もあるのにほとんど頭に入ってこない。すばるの時は一緒に「納得いかない」「悲しい」を体験できたけど、今回の彼らはずっと先を歩いていた。実際の心情がどうであれ「もう僕たちは消化しましたよ」という姿勢を「見せようと」している。待って待って。はやい。慌てていると「そして11月から2回目の47都道府県ツアーをやります」という明るい告知が。待っっっって…? まだ売れていなかった時代の通称ドサ回りツアー。それをもう一度? オリンピックキャスターや27時間テレビが決まっている人、11月まで舞台が決まっている人もいるのに? オリンピックキャスターの人は去年の27時間テレビの時期にステージで倒れて裏で担架で運ばれてたのに?

 すばるの名前は出るのに亮ちゃんの名前のりょの字も出ない不自然さ。モヤモヤ。不完全燃焼。

 そして文面でも彼らの声でも自担の体のことが触れられる。踊る彼の姿に喜んでいた私に「いつまで活動を続けられるか」と、突きつけられる現実。サラッとね。あんなにサラッと箸休めみたいに書いてんじゃないよ…。「安田くんの体のこともありますしね」って言葉の後に47都道府県ツアーの発表って、国語のテストの作者の気持ちを考えなさい問題だったら絶対正解できる自信ない。

 アニバーサリーツアー終わりました! 10月末にはそのツアーのDVDリリースな! これからは5人でやってくで! ほんでまた47都道府県ツアーやるで! 怒濤か!? ランドセルから一気に大事なプリントいっぱい出してくるんじゃないよォ!!

 いやそもそも脱退報告の動画でツアー発表したグループ今まであるか!?wwwwwwwwwwwwwwww 草ぼうぼう。謎のグループ関ジャニ∞。変なの。変なグループ。この変なグループに亮ちゃんもいたんだよ。あー、変なの!

 47都道府県ツアー、行くよ。行くけど、その先がどうなるかがこわいなあ。楽しくて楽しくて「信じていいんだ」って思ったその続きがこれだから、信じることがこわくなっちゃったもんね。でも、別に信じなくても応援はできるんだなあ。

 「10年後の今日の日もこの場所で手をつなごう」と歌っていた8人は7人に、ファンに捧げた曲で「ずっと一緒」って何度も歌っていた7人は5人になってしまった。何事にも永遠がないのは知ってるけど、何を信じていいかもよくわからない。でも、半信半疑の私がついていくことは否定しないでいてくれるはずなので。

 願わくば、病気の影響で大好きなダイビングもできなくなってしまった自担が、これから先を健康に生きてほしい。眼鏡は外さなくていいよ。それよりも目と脳を守ってね。いつか会えなくなっても、長生きしてほしいです。たくさん救われてきたから、あなたも救われてほしいな。本人がやりたいことをやれるまでやってほしいというエゴ。煮詰めたエゴで溺れそう。

 どうか他のメンバーの健康のためにも、事務所はマジでツアーのサポート体制をよろしくお願いします…。セットとかなくてもいい。体ひとつでエンタメですってポーズでいいから。自担の「またバス移動やな!」の後の「大丈夫かな俺の体」っていう言葉ー!!!!! ウオー!!!!!! クラファンで腕のいい運転手と自家製のヘリorジェットを!!!!!!!

 

 はあ。信じてないよ。でも好きだよ。そんな姿勢だけど、応援させてください。はあーーこれ恋愛だったら絶対やめとけって言われるやつ! でも好きなんですよ…。こういうとき感情を隠しきれずにぎこちない表情してる横山裕が。絶対自分の感情出さずにプロの仕事をする村上信五が。頼りないほほえみ浮かべてる丸山隆平が。ファンの感覚を一番知ってて色々考えてくれてる大倉忠義が。自分の体の話題ふられてんのにカラカラとした声で笑いツッコミどころ作っちゃう安田章大が。

 歌もバンドもダンスもコントも、届けてくれる言葉も、好きだよ! 信じてないけど、好きだよ! これからもよろしく! crazy must go on 狂うことを続けなければいけない! 以上!